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 「あなたを罪に定めない」 [中高生向けのお話]

中高生礼拝 20180211 ヨハネ8:1-11
 「あなたを罪に定めない」

 おはようございます。イエスさまのところにひとりの女の人が連れて来られました。その人が不倫をしていたので、その現場で取り押えたと言うのです。

 ここでひとつ疑問が湧いて来ませんか。相手の男の人はどうしたのでしょうか。二千年前のこの時代、不倫は、女性だけが責められたようです。不倫の場合だけでなく、さまざまな面で女性が不利な扱いをされていました。それは、今の時代には完全になくなっているとは、残念ながら言えません。

 さて、この女の人をイエスさまのところに連れてきた人びとは、イエスさまに尋ねます。「旧約聖書には、姦淫・・・不倫のことですが・・・姦淫をした女性は石で打ち殺せと書いてありますが、あなたは、どうしたらよいと思いますか」

 じつは、この問い、この質問には、罠が仕掛けられていました。もし、イエスさまが、「では、聖書に書いてある通りに、この女性を石で打ち殺しなさい」と答えたら、イエスさまは、とても残酷な人ということになります。はんたいに、「この女性を石で打ち殺してはいけない」と答えたら、聖書に書いてあることを守らない、ということになります。

 ですから、イエスさまはしばらく返事をしないで、かがみ込んで、指で地面に何かを書いておられました。何を書いていたのか、何のために書いていたのかはわかりませんが、イエスさまがすぐに返事をしなかったことはわかります。

 そして、しばらくして、こう言われました。「あなたたちの中で、罪を犯したことのない者が、まず、この女性に石を投げなさい」。

 すると、ひとり、また、ひとり、とつぎつぎにその場を去って行きました。一度も罪を犯したことがないなどと言える人はひとりもいなかったのです。

 そして、イエスさまは言われました。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない」。

 イエスさまにとっては、この女の人の罪を暴き立て、懲らしめることよりも、この女の人を責め立てないことの方が大事だったのです。

 わたしたちは、すぐに、人を罪に定めようとします。あの人が悪いと裁こうとします。たしかに、善悪をはっきりさせなければならない場合もありますが、この女性のように、もともと弱い立場に置かれている人については、その人を悪だと裁くよりも、そのような裁きから、その人を解き放つことの方が大事なのではないでしょうか。

 聖書、神さま、イエスさまも、わたしたちに、善悪をはっきりと求められるような聖書の箇所も少なくありませんが、それだけでなく、神さまの究極的な裁きからは、わたしたちは赦されていることをも聖書は伝えているのです。
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